この地球上で、なぜ日本の漫画だけが、ここまで発展したのか?
それは日本には手塚治虫がいたからだっ!
というわけで、今回は漫画の神様・手塚治虫先生を取り上げます!
◎藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄Ⓐ)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、横山光輝などなどなど、多大なる影響を受けた漫画家は数知れず。手塚先生がいなかったから、この先生たちの名作漫画も生まれなかった! その子供世代、孫世代の漫画家の傑作も生まれなかった! と言っても過言ではない!
◎SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』(1968年)では、巨匠スタンリー・キューブリック監督から美術監督をお願いされた。(手塚先生多忙の為、断念)
◎あのディズニーが『ライオンキング』で『ジャングル大帝』をまるっとパクる。(「手塚治虫に捧ぐ」の一文くらい入れとけよ!金の話じゃないんだよ!気持ちの問題だよ!)
◎不眠不休で漫画を描き続けたためか、まだ60歳で天国へ。長生きしてたらあと何作描いたんだろう? まだまだ読みたかったですよ! 生きてたら93歳。在命中なら絶対まだ描いてたのに!
そんな手塚治虫先生の名作を、いくつかご紹介いたします!
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三つ目がとおる (1974~)
主人公の中学生・写楽保介は、チビでいじめられっ子。だけどオデコの絆創膏を取ると、「第三の目」が現れて、性格も能力も変貌した「悪魔のプリンス」に! おてんば娘の和登さんとのコンビで、超能力、超古代文明などのオカルト事件を解決していく! この作品めちゃくちゃ面白いです! 手塚治虫=『ブラック・ジャック』みたいな風潮があるけど、もう少し上の世代だと、手塚治虫=『鉄腕アトム』みたいな風潮があるけど、いやいやいやいや『三つ目がとおる』でしょ! と言いたくなるほどです!
ブラック・ジャック (1973~)
ブラック・ジャック 漫画文庫 全12巻 完結セット (手塚治虫文庫全集 BT)
医学博士でもある手塚治虫の代表作のひとつ。「医師の免許も博士号もないが、メスをふるえば世界一の名外科医」ブラック・ジャックが主人公の、生と死の人間ドラマ。手塚先生のなにがすごいって、ここまで秀逸なストーリーを1話完結で何作も何作も描き続けられることですよ! 他に誰が出来ますか? 誰も出来ないですよ!
火の鳥 (1954~)
手塚治虫先生の本当の代表作であり、ライフワーク。その生き血を飲んだ者は、永遠の命を得られるという・・・不死鳥・火の鳥!! 不死身の鳥をめぐって巻き起こる壮大な物語。人間模様、社会風刺、過去も未来も現代も映し出す圧倒的想像力! 天才の偉業ですよこれは! と言っても小難しい話ではなく、引き込まれるストーリーなので、未読の方は読まないと人生損です!
アドルフに告ぐ (1983~)
アドルフ・ヒットラーの、とんでもない秘密をめぐる物語。ドイツ領事の息子アドルフ、パン屋の息子でユダヤ人のアドルフ、そしてヒットラー。三人のアドルフの運命を第二次世界大戦を背景に描く、壮大なストーリー。個人的には手塚先生は子供漫画より、こういう大人漫画の方が凄みが増して好きだなぁ。これだってヒットラーの「ある仮説」を天才の想像力でここまで作り上げたわけでしょう。すごすぎる! 稀代のストーリーテラーですね!
MW(ムウ) (1976~)
若い人たちは、玉木宏と山田孝之の主演で2009年に映画化されたので、それで知ってるかも。まぁ映画の出来につきましては悪口になるから言いませんけどもw この作品のテーマは「善と悪」なんですけど、そもそも何が善で何が悪なのか? 善は本当に善なのか? 悪は悪でしかないのか? など、読んでいくうちに深く考えさせられます。「凶悪な知能犯 による猟奇殺人」や「同性愛」など、刺激的な展開が次々押し寄せるので、目が離せません!
ブッダ (1972~)
手塚治虫文庫全集 ブッダ コミック 全7巻完結セット (手塚治虫文庫全集)
これを読む前に、若かったワタクシは「手塚治虫だから一応読むけど、ブッダも宗教も興味ないテーマなんだよなぁ~」と思っていたわけです。ところが!読んだら引き込まれて止まらなくなりました。 「人はなぜ死ぬのか?」「同じ人間なのになぜ身分があるのか?」。アメリカでも評価が高く、2004年2005年のアイズナー賞最優秀国際作品部門を受賞した作品。子供にも読ませたい!
やけっぱちのマリア (1970~)
これを懐かしいと思う人はもう歳だ。(オレもw) 主人公の中学生・焼野矢八が産み出したエクトプラズムがダッチワイフに憑依。そして生まれたマリア。そのマリアと矢八が学園で暴れまくるドタバタ性教育コメディ。当時永井豪の『ハレンチ学園』がヒットしていたので、それに負けじと描いたとも言われています。手塚先生の異色作ですね。それにしてもダッチワイフに憑依って・・・(笑)。
ぱいどん (2020~)
もし手塚治虫が存命で漫画を描き続けていたら、どんな漫画を描くのだろうか? そんな疑問に答えるべく、手塚プロダクションとキオクシアが立ち上げた「TEZUKA2020」というプロジェクト。AI(人工知能)技術を駆使して手塚治虫の新作漫画を生み出しました。AIが制作にかかわった世界初の漫画です。賛否両論あります。絵は似てます。でも絵が似てるだけなら田中圭一がいるしなぁ(笑)。手塚先生の醍醐味って、やっぱりストーリーなんですよ! 天才のストーリーをAIが作り出せるわけがない! ・・・とか言う人もいますが、試みとしては面白いので、読んでみて評価してください。
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これまで紹介しました、『三つ目がとおる』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』 『MW』 『ブッダ』 『やけっぱちのマリア』『ぱいどん』は、
すべて「まんが王国」でも読めます!!!
他にも手塚治虫先生の名作がズラリ! 漫画本で読みたい方は上記から、デジタルで読みたい方は「まんが王国」がお薦めです!!!
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ばるぼら (1973~)
手塚 治虫漫画全集 ばるぼら 全2巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
あ、『ばるぼら』を書き忘れていたので追加します。フーテン娘・バルボラをめぐる「デカダニズムと狂気にはさまれた男の物語」。実に70年代ぽい作品です。
究極のデカダンス!映像化不可能といわれた手塚治虫の問題作を、息子の手塚眞が監督! ヌードも厭わない二階堂ふみの熱演に注目!
映画『ばるぼら』は「U‐NEXT」で観られます!
漫画『ばるぼら』も「まんが王国」でも読めますよ!
ここ古い漫画がいっぱいあってお気に入りなんですよ~!