70年代研究所

70年代~80年代!あの時代にタイムスリップ!

グラビアの神様・篠山紀信

 以前このブログで、漫画の神様・手塚治虫先生のことを書いた時、

この地球上で、なぜ日本の漫画だけが、ここまで発展したのか? 

それは日本には手塚治虫がいたからだっ!

と書きました。

 

で、今回は写真家の篠山紀信先生を取り上げるわけですが、

この地球上で、なぜ日本のグラビアだけが、ここまで発展したのか? 

それは日本には篠山紀信がいたからだっ!

と、言わせていただきます。

 

写真家といっても、いろいろな種類があって、広告カメラマン、ファッションカメラマン、報道カメラマン、戦場カメラマン、スポーツカメラマン、鉄道カメラマン、航空カメラマン、動物カメラマン、山岳カメラマン、風景カメラマンなどなど、ジャンルが分かれています。

でも海外にはグラビアカメラマンはいません。ヌードカメラマンはいますが、タレントの水着姿を撮って、雑誌の表紙を飾ったり、グラビアや写真集にするグラビアカメラマンは基本いません。日本だけの文化と言っていいでしょう。

 

それはなぜなのか? はい、そうです。

「日本には篠山紀信がいたから」なのです。

 

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●篠山紀信(1940年生まれ)東京市新宿区出身。80歳なんですね。(ボブ・ディランとタメだ)

70年代からすでにナンバーワンカメラマンとして活躍。山口百恵とのコンビで戦慄な印象を残し、1978年には写真集『大激写 135人の女ともだち』がベストセラー。

 

『GORO』『写楽』といった篠山紀信がメインの雑誌も刊行。赤塚不二夫『天才バカボン』では、カメラ小僧の篠山紀信(風貌は全然違うけど)が漫画の中でも撮りまくっていました。つまり、篠山さんは、70年代にグラビア写真というムーブメントを起こし、それを日本に定着させたのです。


91年には、日本で初めてのヘア・ヌード写真集(樋口可南子「Water Fruit 不測の事態」)を撮影。


さらに同年、

当時トップアイドルだった宮沢りえを突然脱がしたヘア・ヌード写真集「Santa Fe」を発表!

155万部の大大ベストセラーに! これ、今でいうなら広瀬すずや、橋本環奈や、乃木坂46の齋藤飛鳥が突然脱ぐより驚きの出来事ですよ。当時の宮沢りえは、アイドル一人勝ち状態でしたから。

 

グラビア以外でも、ジョン・レノンのラストアルバム『ダブル・ファンタジー』(1980年)のジャケットや、「歌舞伎」、「日本の家」、「宝塚」、「都市」、「被災地」などなど、興味のあるものは何でも撮ると言いますか、時代を撮る写真家なのであります。

 

ワタクシ、本業がグラビア制作ですので、篠山先生とも何度かお仕事させていただきましたが、やっぱり圧倒されますね。とんでもないクリエーターなので、そのパワーだけですべて終わると言いますか、全部お任せと言いますか(笑)。


威張ったりするわけではなく、多弁で話は面白く、撮影時間は早いし、こちらはあっけにとられているだけで撮影は終わっているのであります。


タレントが着る服を選んだりするのも一瞬だし、ヘアメイクの直しもさせないし、モデルと対峙して写真を撮ることに集中して、短時間で圧倒的な写真を撮ってしまう。僕らスタッフは、その篠山マジック「天才って本当にいるんだなぁ~」と眺めているだけなんです。

篠山さんは写真家ですが、辣腕プロデューサーであり、敏腕編集者であり、トータルで天才クリエーターなんですね。だからエンターテインメントとして成立しているかを常に考えているわけです。
そう、篠山紀信という人は、一言で言うならエンターテインメントな写真家だと言えるでしょう。海外の写真家にも素晴らしい方はもちろんいますし、海外の写真集にも素晴らしい作品はたくさんあります。ただ、やはりアートな作品がほとんどですよね。見る人を選ぶというか。

 

篠山紀信が日本独自の「グラビア」というジャンルを確立させ、この国でそれが根付いたのは、アート志向ではない一般の人でも楽しめるエンターテインメント性があったからに他なりません。すごい人ですよ。天才だし、奥さんは南沙織(シンシア)だし、羨ましい限りですw

 

 


激写  135人の女ともだち篠山紀信激写全撮影

1978年、篠山紀信初期の代表作。山口百恵をはじめ、アグネス・ラム、原田美枝子、木之内みどりなどなど、135人の女を激写!

 


AKI MIZUSAWA 1975-2020

 水沢アキの45年の奇跡をまとめた写真集。20歳~65歳までのヌードが見れるってすごいこと!

 


water fruit (accidents)

当時話題騒然! 日本で最初のヘア・ヌード写真集。 

 

 


Yukio Mishima: The Death of a Man

1970年、三島由紀夫が自衛隊乱入と切腹自殺事件の直前に企画した、幻の写真集。テーマは「男の死」。日本未発売。三島由紀夫没後50年を記念してアメリカで出版。巻末には、三島由紀夫の「篠山紀信論」と横尾忠則の「男の死 始末記」を日本語で掲載。

 

 


宮沢りえ/篠山紀信 写真集 Santa Fe ポストカード3枚付き 帯付き

 宮沢りえ衝撃のヘア・ヌード写真集! 人気絶頂18歳のトップアイドルが、突然脱ぐなんて前代未聞! 155万部の大ベストセラーとなり、現在でも芸能人写真集の売上部数記録、第1位。撮影時点では17歳であった疑惑が報道され、「児童ポルノ」ではないか?と、国会で民主党の枝野幸男が追及したり(もっと他に追及することはあるだろ枝野w)、国をあげての大騒ぎになりました。

 

 


日本の美 女優 篠山紀信 山口百恵・岸恵子ほか

 岸恵子、大原麗子、いしだあゆみ、浅丘ルリ子、山口百恵など、女優を撮らせたら日本一の腕前が光ります。

 

 


山口百恵 激写/篠山紀信 [DVD]

79年にNHKで放映された同名のスペシャル番組をDVD化。デビュー以来、山口百恵の魅力を引き出してきた篠山紀信。篠山紀信でしか撮れないスチール写真の数々で構成。