70年代研究所

70年代~80年代!あの時代にタイムスリップ!

アントニオ猪木は怪獣だった話!

「コロナが終われば、またみんなで寄って大きな声で、いくぞ! 元気ですかー! 1、2、3ダァー!!」

という訳で、元プロレスラーのアントニオ猪木氏(78)が、先日自身のYouTubeチャンネル「最後の闘魂」で退院を報告しました。猪木さんは昭和を代表するプロレスラー! いつまでも強く元気でいてもらいたいものです。

www.youtube.com

 


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●アントニオ猪木 (本名:猪木寛至)
1943年2月20日生まれ(78歳)
神奈川県横浜市鶴見区出身
職業:プロレスラー、政治家、事業家
身長:190 cm 体重102 kg


キャッチフレーズ:「燃える闘魂」
得意技:コブラツイスト、卍固め(アントニオ・スペシャル)、延髄斬り(闘魂キック)
1960年、プロレスデビュー。力道山にしごかれる日々を経て、ジャイアント馬場とのタッグで大人気プロレスラーに。1972年から新日本プロレスを設立して大暴れ。タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガンなどと熱い戦いを繰り広げ、力道山亡き後のプロレス黄金時代を築きました。
異種格闘技戦の先駆者としても知られ、1976年、ミュンヘンオリンピック柔道無差別級金メダリストのウィレム・ルスカと対戦。バックドロップ3連発で勝利!

そして・・・
モハメド・アリとの「格闘技世界一決定戦」! 

1976年6月26日、日本武道館で、世界のスーパースター、プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリアントニオ猪木が対戦! 世紀の対決とも、世紀の凡戦とも言われるこの戦い(猪木はずっと寝そべってキック)は引き分けに終わりました。当時ドキドキしながらテレビで見てましたけど、15ラウンド、ずっとやってたアリキックしか印象に残っていませんね。猪木なにやってんだよぉ!って。ま、今思えば「ガチだった!」という印象に変わりましたけど。

 


四角いジャングル 格闘技世界一

 


1980年には、「熊殺し」の異名を持つ、極真空手のウィリー・ウィリアムスと対戦、ドクターストップの無効試合となりました。
70年代~80年代のアントニオ猪木は、どこまでが本当でどこまでがシナリオかわからない、ドキドキする存在でした。梶原一騎に監禁されたり、ホーガンのアックスボンバーで死んだり(生きてたけど)、とにかく危険すぎる人物だったのであります!

 


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「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ」


有名な、アントニオ猪木の座右の銘です。あの一休さん(禅僧の一休宗純)の言葉だという説もありますが、どうやら違うらしく、誰の言葉かは不明ですが、グッとくるいい言葉ですよね!

 


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あと、猪木さんと言えば、野望の塊のような人物で、政治家になったりもしましたが、事業家としてもいろいろ手を出しています。新日時代は、貿易会社を設立し、日本でのタバスコの販売権を持っていたことも。あとは「アントンリブ」などのレストランチェーンや、「アントンマテ茶」などの健康食品の販売。ついには猪木の第二の故郷ブラジル政府とタッグを組んで、国際的なプロジェクト「アントン・ハイセル」を1980年に設立。石油の代わりに、サトウキビから精製したアルコールをバイオ燃料として使用するビッグプロジェクトで、バイオテクノロジーベンチャービジネスの先駆けでした。しかし! 猪木さんは先見の明はあるのですが、早すぎるし騙されやすいし、すぐ次の事業のために手放したり(タバスコも)、事業はことごとく失敗に終わるのであります。


その猪木ビジネス史の中でも一番面白かった(失礼)のが、「永久電気」です。2002年3月12日。ホテルオークラに集められたマスコミの前で行われた「永久電気“お披露目”記者会見」! わずかな磁力で半永久的にエネルギーを生み出すという、人類史上かつてない大発明であります! 

「エネルギーの常識にないことが起こりました! この発明によって科学の理論が覆り、学校の教科書を書き換えることになります!」と猪木氏は語り、テレビカメラの前で、「永久電気」の起動スイッチをON! ・・・・・・・・・・・・。 点灯するはずの電光板は、まったく光りません! 「午前中は動いていたんですけどねぇ。ネジを締め忘れたかな? 一週間ぐらい調整をいたしまして、それでも動かないようであれば終わりだな! ダハハハハハ!」と笑う猪木氏。いやいやいやいや、なにやってんだよ猪木w と思いました。

 

そう言えば、この年、国立競技場で格闘技イベント「Dynamite!」が行われました。桜庭VSミルコ、ノゲイラVSボブサップなど、恐ろしい戦いが繰り広げられました。10万人の観客のひとりとして会場にいたのですが、戦いよりも一番恐しかったのが、猪木さんでした! 試合前のデモンストレーションで、アントニオ猪木が空を飛んで、地上3000メートルから国立競技場に降ってきたのです!みんな盛り上がっていましたけど、猪木さんをまったく信用していない僕は、自分の上に落ちてくるんじゃないかとヒヤヒヤしたものですw


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そんなアントニオ猪木さんと、ワタクシ一度、仕事をさせていただいたことがあります。1990年代初頭。猪木さんが現役プロレスラーで国会議員で、わけのわからない事業家だった頃です。

原宿でアントニオ猪木トークイベントをやったのです。猪木さんの入り時間になったので、会場の外でお出迎えをしていたら、なんかデカイのが走って来ました。車で来るんじゃないの? もう登場から意外なのであります。「家から走ってきた!」と、猪木氏は汗だくで言いました。そうですか。家がどこか知らないけど、そうですか。テレビのバラエティとかではニコニコしてダジャレとか言ってる猪木氏ですが、この日は機嫌が悪かったのか、イベントが気に入らなかったのか、走ってきて疲れたのか、意外といつもはこんなかんじなのか、とても恐いのでした! あきらかにイライラしてるのでした! まさに燃える闘魂なのでした! 

そんな猪木氏を控え室にご案内しました。なぜか猪木サイドのスタッフは入ってこないので、控え室の中は、自分と猪木氏のふたりだけであります! ゼーゼー肩で息をしながら、猪木氏が言います。「今日はいったい、なにすんだ?」。はい、説明させていただきます。と、今日のイベントについて説明を始めると、「もういいよ! てきとーに話せばいいんだろ!」と猪木さんに遮られました。「あ、はい」と僕は言いました。「あとさ、1! 2! 3! ダー! はやらないぞ。あれ権利を売っちゃったから」と猪木さんは言いました。「あ、はい」と僕は言いました。そして長い沈黙。狭い控え室に、猪木氏とふたりだけという状況が恐いので、もういいやと思ったワタクシは、世間話のひとつでもして「それでは、よろしくお願いします!」などと言って席を立とうと思いました。「でもあれですよねー。猪木さんて、実際に会うと、やっぱ大きいですねー」などと、どうでもいいことを言いながら椅子から立ち上がると、猪木氏は、デカイ声で、

「俺は公称190㎝だが、本当は188㎝ダー!!」

と言いました。あわわわわわわわわわ(;´Д`)。そんな秘密の暴露をこんなところでデカイ声でしないでくださぃぃぃ!!! とワタクシは思い、「・・・そうですか」と小さな声でやっと言って、立ち去りました。猪木こえ~~! 

でもイベントは盛り上がりましたよ。やらないと言っていた1! 2! 3! ダー! も、若いお客さんたちにお願いされて、結局やってくれたし、当時話題だった闘魂ビンタも希望者にやってあげてたし。サービス精神のあるいい人なのかもしれません。

国会議員だし実業家だし、もっとジェントルマンかと思ったけど、完全にプロレスラーというか、怪獣みたいなかんじだったのに驚きましたけどもw

だからさ! だからこそ・・・

いつまでも怪獣みたいに強いアントニオ猪木でいてほしいです!

 


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『アグネス仮面』(ヒラマツ・ミノル作)に出てくるマーベラス虎嶋は、アントニオ猪木さんがモデルです。無計画な行動で周りを振り回す! 体格や技やパワーなど、そのスペック以上に、プロレスラーとしてのわびさびや魅せ方で試合を圧倒する! まさに猪木さんなんだよなぁ~マーベラス虎嶋w お薦めの傑作プロレス漫画です! 

 

 

 

 

 

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