70年代研究所

70年代~80年代!あの時代にタイムスリップ!

泉谷しげるの名盤『オールナイトライブ』の底力!

ロックシンガーで、暴れん坊の毒舌で、役者もできれば、絵も描ける、泉谷しげる!!! を今回は研究していきます。

 


春夏秋冬

 

●泉谷しげる(本名・泉谷茂 1948年5月11日生まれ。73歳 )

 
東京の目黒区で育った泉谷は、高校を卒表後職を転々。RCサクセションのファンになり、そのうち自分もステージで歌い始める。

 

1971年、ライヴアルバム『泉谷しげる登場』でエレックレコードからフォークシンガーとしてデビュー。当時はその風貌から、故郷•青森を捨てて上京してきた苦労人ということにしてましたw


1972年、セカンドアルバム『春夏秋冬』をリリース。シングル「春夏秋冬」もヒットして人気に。その後は元々のロック好きから、ロック色を強めていき、骨太ロックシンガーとして大暴れ!

 


ゴールデン☆ベスト 泉谷しげる

 

1975年、吉田拓郎、井上陽水、小室等と、ミュージシャン初のレコード会社「フォーライフ・レコード」を設立。第1弾アルバム『ライブ!!泉谷-王様たちの夜-』を発表。


1979年、テレビ朝日系ドラマ『戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件』に小原保役として主演。テレビ大賞及び芸術祭優秀賞を受賞して、以後役者としても活躍する。

 

芸能界のご意見番的な発言でも知られるが、1990年以降は

「お前ら募金しろ!」

の名フレーズで、数々のチャリティーも開催。


1993年 - 北海道南西沖地震被災者救援のためにで、日本ユニセフ協会の協賛を受け「一人フォークゲリラ」と称したゲリラライヴを東京23区内で敢行。
1993年、北海道厚生年金会館で「奥尻島チャリティーコンサート」を開催。桑田佳祐、忌野清志郎、小田和正、南こうせつ、加奈崎芳太郎、白井貴子、辻仁成、吉田建などが出演。
1993年、日本武道館でエイズ啓発運動『Act Against AIDS '93』に出演。桑田佳祐・大友康平と共に「春夏秋冬」をセッション。
1994年、長崎・雲仙岳噴火災害救済チャリティーコンサート「メッセージソングの日」を長崎公会堂で開催。吉田拓郎・井上陽水・忌野清志郎・浜田省吾・伊勢正三・小田和正・さだまさし・大友康平と「泉谷しげるとスーパーバンド」を結成。日本武道館、島原市文化会館にて「日本をすくえ'94」を開催。
阪神・淡路大震災発生の際にもゲリラライヴを日本各地で敢行。

CDの売上も寄付するなど、行動するロックシンガーとして社会貢献もしている立派な人物です。ただの暴れん坊ではありません!

 

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そんな泉谷しげるの最高傑作(70年代研究所調べ)と言えば、下記のライブアルバムであります! 1980年、池袋文芸座でのオールナイト・ライブ。これを聴かずしてジャパニーズロックを語るなかれ! 

 


泉谷しげるオールナイト・ライブ


1 翼なき野郎ども 2 デトロイト・ポーカー 3 俺の女 4 つなひき 5 遥かなる人 6 摩天楼 7 火の鳥 8 眠れない夜 9 陽が沈むころに 10 褐色のセールスマン 11 裸の街

泉谷しげる:VOCAL、ELECTRIC GUITAR 《BANANA》 吉田建:BASS 正木五郎:DRUMS 柴山好正:ELECTRIC GUITAR 柴山和彦:ELECTRIC GUITAR 小林勇司:SAX 中西康晴:KEYBOARDS

 

「摩天楼」作詞・作曲:泉谷しげる

鉄カブトを自慢する人たちと ノリにくい行進曲にのって
カーニバルをすごしてみるのもいいけど すぎない程度にしておきな

みんなアイロンを嫌がってる でもゴルフマニアは気づかない
社長とびこえた若僧は居られず さるぐつわをされたまま放り出される

かたわの犬はハナ先はよくきき 好みのエモノは臭いの強いやつ
ハエがとびかう団体主義の はきだすザンパンはブタ肉もまける

老いた人に時の悲しみがくる タイムマシンが欲しくて
嫁の口紅を重く塗りこみ 鏡に写し出すマドンナを見る

朝から夜のわずかの間に 君を塗り替えてみたい
夜から朝のわずかの間に 君を欲しがっている

闇夜のカラスがアホーと鳴けば 繁華街のど真ん中で心中騒ぎ
追われ追われの働き者に 待っているのは首吊りロープ

ずぶ濡れになっている死体は 何か言いたげに口を開けてる
しかし死ぬ前に声は抜き取られて 判事は判決に満足している

朝から夜のわずかの間に 君を塗り替えてみたい
夜から朝のわずかの間に 君を欲しがっている

足をセメントで固めてしまって 顔をペンキで塗りつぶし
墨汁を飲みながらロックを歌い 鉛のクツをはいて夜を走る

世のため人のため組織のためと ふり分け荷物は重たかろ
できれば早いとこやめた方がいいよ やってくる知らせに君は廃人になる

朝から夜のわずかの間に 君を塗り替えてみたい
夜から朝のわずかの間に 君を欲しがっている

 

すげえ歌詞! 「最近のロックはぬるい!」とお嘆きの方にぜひお薦め! 最強のライブアルバムは? と誰かに聞かれたら(聞かれないけど)、迷わずこの1枚を答えます!!!! とにかくすげえ! 聴いてみて! 聴けばわかるさ! 圧倒的な骨太ロックアルバムなのであります!!!! 

 

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このオールナイト・ライブではありませんが、80年代、友達とふたりで初めて泉谷さんのコンサートに行った時、こんなことがありました。

会場に着いた僕ら。席はホールの後ろの方だったのですが、前の方から若い女の子がふたりやってきて、僕らに話しかけてきたのです。一瞬「えっ⁉ 逆ナン⁉」と思いましたが、もちろんそんなことはなく、女の子たちはこう言いました。

「私たち、一番前の真ん中の席なんですけど、席を代わってもらえませんか?」。えええええ⁉ そんなことってあるの⁉ 意味がわからない。新手の詐欺でしょうか? でも僕らには断る理由もなく、もちろんOK。

そして泉谷しげるのライブは始まりました。僕らの席は、一番前の真ん中という神席であります! 当時の泉谷はバリバリのロック全盛期、それはそれは過激なステージを展開しました。そして僕らは、なぜ女の子たちが席を代わってほしかったのか、身をもって理解したのです。

吠える泉谷のツバがバンバン飛んでくる! 

興奮した泉谷が水を大量にぶっかけてくる! 

ここはプロレス会場かというくらいのめちゃくちゃな展開に、席を代わったことを深く後悔した僕らでした。

いや、そういうの大好きなファンもいるとは思いますよ。だけど、そういうタイプじゃないからさぁ。泉谷にずぶ濡れにされて、「着替えないんですけど…。このまま帰るのか…」などと考えてしまい、曲に集中できませんでしたw 

「世の中っていろんな落とし穴あるなぁ…」と知った若い頃の思い出であります…。

 

泉谷、暴れ過ぎだから!!!!!!

 

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オールタイムベストアルバム 天才か人災か (DVD付)

70年代から10年代まで、時代を駆け抜けたオリジナルアルバム22枚に渡る、レーベルを超えた泉谷初、オールタイムベスト! デビュー作「泉谷しげる登場」より39年。10ものレーベルを渡り歩いたフォーク~ロックの猛者たる泉谷しげる! 2CD全36曲+豪華アーティストとの対談含む、ヒストリカル映像満載のDVDがついた永久保存版!!
CD2枚組み+DVD スリーブケース付デジタルリマスター! カバーイラスト 浦沢直樹

 


自画自賛

「黒いカバン」のニューバージョンや「野生のバラッド」シングルバージョンも入ったベスト盤。泉谷さんが自画自賛したくなるのもわかります!

 


IZUMIYA-SELF COVERS (+1)

「春夏秋冬」のロック・ヴァージョン収録。LOSERが代表曲をロック・アレンジしたセルフ・カヴァー傑作! 忌野清志郎、山口富士夫、鮎川誠、SION、金子マリら、豪華ゲストも参加! ボーナストラックとして「ロックンロールにゃ金かかる」も追加収録!

 


「昭和の歌よ、ありがとう」One Night Premiere LIVE [DVD]

美女と野獣(⁉) 女性アーティストと泉谷しげるがコラボしたデュエットアルバム「昭和の歌よ、ありがとう」のライブDVD。涙のかわくまで(カルメン・マキ×泉谷しげる)、生きてるって言ってみろ(中村 中×泉谷しげる)、黒の舟唄(大竹しのぶ×泉谷しげる)、夜につまずき(八代亜紀×泉谷しげる)、胸が痛い(夏木マリ×泉谷しげる)など収録!

 


泉谷しげる×な時間 [DVD]

泉谷しげるの様々な×な日常を追った【エンターテイメントドキュメンタリー】。もちろん激烈なライブも収録!

 

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「泉谷しげるって「春夏秋冬」くらいしか曲は知らないなぁ」、とか、「テレビの毒舌の人でしょ」とか、「役者さん?」とか思っている人は、オールナイト・ライブを聴いてぶっ倒れてください!!!!

 

 

 

 

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