公開中の『映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ』を観てきましたーw
顔が「おしり」な名探偵。それが『おしりたんてい』。ご存知でしたか? 絵本からNHKでアニメ化され大ヒット。映画やミュージカルにもなり、令和のちびっ子たちを熱狂させているのであります。
「おしりたんてい」の必殺技は、強烈なオナラですw「失礼こかせていただきます」の名台詞と共に、顔のおしりから毒ガス(?)を噴射します。これにはライバルの大泥棒「怪盗U」(ウンコキャラ)はもちろん、味方の助手のブラウン(犬)やワンコロ警察署のマルチーズ署長(かわいい!)も毎回やられますw
おしりたんてい1 ププッとかいけつ! おしりたんていとうじょう! [DVD]
「70年代研究所ブログ」なのに、なぜこんな2021年のアニメの話をしているのかと言いますと、この『おしりたんてい』が実に70年代的なアニメだからです。おしりたんていの事務所の電話も、懐かしの黒電話だし、随所に70年代の香りが漂っているのであります。
アニメコミックおしりたんてい5 ププッ かいとうUたいかいとうU!?
てなわけで、『おしりたんてい』をご紹介いたしましたが、さすがにそれだけで終わるのもなんなので、70年代の絵本もご紹介して、帳尻を合わせたい! そう思いますw
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●ぼくを探しに (1977年) 作・絵:シルヴァスタイン 訳:倉橋由美子
簡単な丸い顔だけの主人公。口の部分がカケラになっています。そのためにちゃんとした円形ではないので、ゆっくりしか転がれません。
何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを探しにね」
野を超え、海を越え、足りないカケラを探す旅をする主人公。ゆっくり転がりながら、みみずとお話したり、チョウチョと遊んだり。カケラを見つけても大きすぎたり、小さすぎたり。ピッタリのがあってもきつくくわえすぎて壊れてしまったり。はたして、足りないカケラは見つかるのでしょうか? 結末も素敵な絵本。子供は楽しく、大人は哲学的に考えさせられます。僕らも足りないカケラを探しにいきましょう。ラッタッタ!
●100万回生きたねこ (1977年) 作:佐野洋子
100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで,100万回も いきたのです。
りっぱな とらねこでした。
100万人の人が, そのねこが しんだとき なきました。
ねこは, 1回も なきませんでした。
ジュリーや森山未來、満島ひかり、深田恭子なども演じたミュージカルでも有名な作品。なぜ生きるのか? 子供の頃と大人になってから、何度も読める永遠の名作であります。
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この顔イイねw
●はらぺこあおむし 作:エリック カール 訳:もりひさし
英語でもよめるはらぺこあおむし
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1976年から日本でも愛されている世界的ベストセラー。いろんな仕掛けのある絵本になっています。子供には1冊プレゼントすべき絵本です。
●バーバパパ (1972年) 作:アネット・チゾン、タラス・テイラー夫妻 訳:山下明生
庭から生まれたバーバパパ(綿菓子がモチーフ)は、どんな形にも変形できる。バーバママと7人の子供と一緒に、人間と遊んだり、世界を旅したり、宇宙へ行ったり、動物たちを救ったり。社会風刺も入ってる、カラフルな絵本です。
●手ぶくろを買いに 作:新美南吉 絵:黒井健
冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。その夜、母狐は子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。はたして子狐は、無事、手袋を買うことができるでしょうか。新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」を、今、黒井健が情感豊かな絵を配して、絵本として世に問います。
1943年から読まれている永遠の名作。小学3年生の教科書にも載っていましたね。ただのいい話ではなく、母狐の最後のセリフは結構深い。
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現代の『おしりたんてい』から、70年代の名作絵本までご紹介いたしました。
『ぼくを探しに』は本当にお薦めですよ! ラッタッタ♪