「女優の加賀まりこが、54年ぶりに映画に主演!」と話題になっています。
『梅切らぬバカ』という作品で、共演はドランクドラゴンの塚地武雅。監督は若手の和島香太郎。「第24回上海国際映画祭」のアジア新人部門作品賞にノミネートされ、今年公開を予定。
老いた母親と自閉症の息子が、地域のコミュニティーとの交流を通じて自立の道を模索する、社会問題と母子の絆を描いた作品です。
加賀まりこは、1943年〈昭和18年〉12月11日生まれ。(77歳にはとても見えない!)出身地は東京都新宿区神楽坂。父は映画会社大映のプロデューサー。「小悪魔」や「和製ブリジット・バルドー」と呼ばれた美人女優。身長156cm。麻雀が強い。
17歳、女子高生の時、篠田正浩監督と寺山修司に路上でスカウトされ、ドラマ『東京タワーは知っている』で1960年に女優デビュー。
60年代~70年代に、六本木の伝説のレストラン「キャンティ」や、作詞家・安井かずみが住んでいたプール付きの「川口アパート」で、野際陽子、コシノジュンコ、トップモデルのシャロン宮田、ナンシー村井らと華やかに遊んでいた伝説も有名。遊んでいるだけで伝説ってすごいです。
あの文豪・川端康成を「いいダチ」と呼ぶなど、奔放な性格で、目上のおじさんたちには可愛がられ、年下の男たちからは、常に羨望のお姉さまであり続けています。
媚びない女優・加賀まりこが本音で語るエッセイ!
そんな加賀まりこお姉さまの代表作をご紹介いたします。70年代研究所としては、70年代の作品にしたかったのですが、60年代の作品になってしまうんですよね。これだけコケティッシュで誰よりも可愛いのに、あまり作品には恵まれなかったようです(遊ぶのが忙しかったからかもしれませんが)。
この人、フランス人に生まれていたら、絶対ゴダールとか放っておかなかったですよね。アンナ・カリーナみたいになってますね、きっと。「和製ブリジット・バルドー」と呼ばれていましたけど、あんなバタ臭くないよな~。と個人的には思ったり。ブリジット・バルドーって木の実ナナみたいじゃないですか? どうでもいいけど(笑)。
主演映画『月曜日のユカ』(1964年、日活)
相手の少年役!は、ねじねじ前の中尾彬。パトロン役は、金田一シリーズの「よーし、わかった!」警部で御馴染みの加藤武。横浜を舞台に、上流ナイトクラブに務めるユカは、自由奔放。誰にも媚は売らない。という加賀まりこお姉さまそのままのキャラクター。
そして、「誰にでも体を許すが、誰にもキスは許さない」。なんだか時代を感じる設定ですね。僕らの若い頃も「風俗嬢はキスだけはしてくれない」と言われていたような。ほんとか知りませんが。
そんなユカが、パトロンの加藤武を好きになりますが、相手は妻子持ち。だから日曜日は会えない。それが「月曜日のユカ」の由来なのです。そして物語は「誰にでも体を許すが、誰にもキスは許さない」を話の軸に、意外な展開を迎えていきます。加賀まりこの魅力が満載の異色作。今風に言うと“鬼かわいい”です!
監督は『狂った果実』 のモダン派・中平康。脚本は『約束』の斉藤耕一と、『北の国から』『前略おふくろ様』の、あの倉本聰!
日活100周年邦画クラシック GREAT20 月曜日のユカ HDリマスター版 [DVD]
『月曜日のユカ』はU-NEXTでも観られます。なんと31日間無料!!
そして、原作・石原慎太郎×俊才・篠田正浩監督×妖精・加賀まりこ
『乾いた花』(1964年、松竹)
一大センセーションを巻き起こした問題作がこちらになります。
この作品は、ワタクシまだ未見ですので、観られた方がいらっしゃたら、感想をお願いいたします。って、そんな紹介の仕方ってあるのか・・・。どうもすみません。。。
いくつになっても、美貌も雰囲気も変わらない、奇跡の小悪魔・加賀まりこ様! 54年ぶりの主演映画『梅切らぬバカ』は2021年公開予定であります!!!
(↑最後のシメを大きく言ってうまく誤魔化したつもり)