70年代研究所

70年代~80年代!あの時代にタイムスリップ!

ボブ・ディランが80歳になりました

ボブ・ディランが80歳の誕生日を迎えたという。

80歳! ディランが80歳かぁ~・・・時代は変わる。

 

ボブ・ディランといえば、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のソングライター」において第1位。2016年には歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞など、言わずと知れた、神様的シンガーソングライターである。

 

ディランのデビューは、1962年3月のアルバム『ボブ・ディラン』。そして1963年5月、歴史的名曲「風に吹かれて」が収録されているセカンド・アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』をリリース。「フォークの貴公子」と呼ばれるようになり、『時代は変る』、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』など名盤を次々発表。

 

フォークからロックまで、プロテスト・ソングからラブソングまで。まさに時代の寵児として若者に圧倒的支持と影響を与えた。70年代を待たずして、すでにボブ・ディランはスーパースターだったのである。ビートルズが1970年に解散(法的には1971年)なので、そりゃそうですよね。

 


ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン

 

 
70年代に入ってからのディランは、往年の名曲カバー中心のアルバム『セルフ・ポートレイト』からスタート。

1973年、ビリー・ザ・キッドを題材にした映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』の音楽を担当。挿入歌は名曲「天国への扉」。ビリーを演じたわけではないがディランも出演しています。

 

実はボブ・ディランが日本でも一般的に有名になったのはこの頃からで、彼の影響を受けた吉田拓郎がラジオでディランの曲を流したり、インタビューで語ったり。1973年には拓郎の選曲によるボブ・ディランのベスト盤『BOB DYLAN; Gift Pack Series10』を発売したり。その結果、日本でもボブ・ディランはコアな音楽ファン以外にも知られていくのである。72年のガロのヒット曲「学生街の喫茶店」の歌詞に「ボブ・ディラン」が出てきたのも大きいですね。

 


ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン VOL.2

 

1974年のディランは、ザ・バンド『プラネット・ウェイヴス』を発表。翌1975年には『血の轍』、1976年には『欲望』(「ハリケーン」が好き!)をリリース。

1978年には初の来日公演が実現! この時点でのベストセットリストと呼べるほど、代表曲が詰まったステージとなった。その模様はライブアルバム『武道館』として発売され、世界中で大ヒット。


1979年には『スロー・トレイン・カミング』をリリース。この作品と、1980年発表の『セイヴド』、1981年発表の『ショット・オブ・ラブ』は、「ゴスペル三部作」と呼ばれている。(ちなみに筆者はポップでキャッチーな「ショット・オブ・ラブ」がとても好き。一般的な評価は低いかもですが、U2のボノも好きらしい)

 

80年代以降も、ずっと活躍して、ついにはノーベル文学賞までなぜか受賞してしまったボブ・ディラン。しかし、その実態は謎に包まれている。日本での来日コンサートも数多いのだが、レコード会社の担当者ですら会ってもらえず、日本でのオフはどこでどうやって過ごしているのかさえ、まったくわからないのだそう。

 


1970 (特典なし)

 ジョージ・ハリスンとの貴重なセッションを収録した50周年記念盤。

 

 近年もインタビューで、楽曲の違法ダウンロードが横行していることへの問いに「もともと何の価値もないから別にいいんじゃないかな」と答え、インタビューアーを絶句させたw

2020年12月には、突如全曲600曲の著作権を300億円でユニバーサルに売却。ディランマニアの有識者は、「ディランはたぶんなんとも思ってない。それがいいならそうしよう程度の話じゃない?」と言っていたが、ほんとにそんなかんじかもしれない。

 『ボブ・ディランの頭のなか』というディラン主演の映画があるが、ボブ・ディランの頭の中は、常人には理解できない領域なのである。

 

そんなディランは、昨年(2020年)3月、17分にもおよぶ新曲「最も卑劣な殺人」をYouTubeで突然発表。4月には「アイ・コンテイン・マルチチュード」、5月には「偽預言者」と、立て続けに発表し、6月19日、8年ぶりとなるオリジナルアルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』をリリースした。相変わらずのディラン節! そして衰えぬ創作意欲に脱帽なのであります!

 

 


ラフ&ロウディ・ウェイズ

新曲 「最も卑劣な殺人」、「アイ・コンテイン・マルチチュード」、
「偽預言者」を含む、ディランの最新アルバム!


ボブ・ディラン・モノ・ボックス

ディランの初期8枚のアルバムのMONOアルバム!!