今回は野菜についてでございます。
こんな歌もありましたね。
「いっぽんでもニンジン」(1976年) 歌:なぎらけんいち
あの「およげ!たいやきくん」!500万枚以上!日本で最も売れたシングル盤のB面であります。なぎらさん儲かったのかなぁ? 歌唱だけだから儲かってないか。残念!
今回のテーマは、
昭和の野菜と令和の野菜、どっちが美味しいか!?
であります。
前々から思っていたのですが、野菜や果物って、食べやすくなってますよね?
子供の頃、昭和時代に食べた野菜や果物は、硬かったり苦かったり酸っぱかったりの印象が強いです。要するに糖度が低かった。品種改良を重ねて食べやすくしたのですね。
特に、昭和の子供たちが大嫌いだったニンジン。ゴリゴリ硬くて匂いもきつかったと思います。今みたいなふっくらしたニンジンではなく、もっと痩せた細長いのが主流でしたよね。あと、大根も辛かった。現在主流の「青首大根」ではなく、甘みのない辛い大根でした。
果物の糖度もどんどん上がっていって、美味しくなっている気がします。昔のグレープフルーツや夏みかんなんか、とても酸っぱくて、子供は砂糖をかけないと食べられませんでした。
リンゴも今のと比べると糖度が低くて酸っぱかったです。品種で言うと「紅玉」とかですね。戦時中は食糧難で、果実畑が芋畑になっていた。戦後それを果実畑に戻して、農家の方の努力で品種改良して食べやすくなったのですね。
ただ、
「昭和の野菜の方が美味しかった!」
と言う人もいます。
それは大抵、現在高齢の先輩たちです。昭和の子供たちには不評だったのに、なぜ昭和の大人は「昔の方が美味しかった!」と言うのでしょうか?
それは、食べやすく改良された味より、昔の方が「野菜本来の味だった」からだと思います。それこそ当時の子供たちに指示されなかった原因でもありますが、当時を懐かしむ昭和の大人はこう言います・・・
「最近は、野菜や果物を、なんでもかんでも甘く改良しやがって!」。
あと、旬なものを食べていた。というのも「昔は美味しかった!」という記憶に繋がるのかもしれません。昔は流通が発達していませんでした。だから今のように「1年中ほとんどの野菜や果物を食べられる」。ということはなく、「旬なものを旬なうちに食べる」という当たり前の事が当たり前に行われていました。旬なものは当たり前だけど美味しいのです。
海外の温暖な気候の国では、今でもそんなかんじが多いですね。ビニールハウスで栽培しないので、旬なものしか出回らないのです。令和の日本はやはり便利な国で、一年中ほとんどの野菜が食べられます。それがいいか、「旬なものを旬なうちに食べる」パターンがいいか。意見の分かれるところです。
でも、昭和の野菜がよかった派の人たちがよく言う
「今の野菜は昔より栄養価が劣っている!」
というのは半分誤解のようですよ。「日本食品標準成分表」を見ると、昔と比べて栄養価が極端に低くなっている農産物があるので、そう主張されているのだと思います。でもこれは、昔は旬の農産物しかなかったので、旬の栄養価が基準。現在は旬なものから年間通じて販売されているものまで、すべての平均値。だからです。旬なもの同士を比べれば、栄養価は変わらないのです。
いずれにしても、
野菜や果物は旬なものが美味い!
という結論に至りますね。
さて、「朝まで生討論! 昭和の野菜と令和の野菜、どっちが美味しいか?」いかがだったでしょうか。でも、成熟した社会の令和時代は、そんな討論をするまでもなく、色々な選択肢があります。
スーパーで売っている野菜や果物はもちろん、それが気に入らなければ、有機野菜や、昔ながらの野菜を作っている農家もあります。驚くほど糖度の高いものもあります。価格も高いけど、至福の時が訪れます。
そうなってくると、やはり令和時代に一票入れたくなりますね。昭和の野菜嫌いの子供としては(笑)。
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便利な世の中になりました! 料理も時短の時代です!